32.インプラントと、バイオフィルムについて
インプラントの敵であるバイオフィルム。このバイオフィルムが口の中だけではなく、全身の病気に関わってきていることが、判明してきました。単に虫歯や歯周病菌だけでなく、ありとあらゆる病原菌の棲家(すみか)となっていることが、最近の研究で分かってきました。口の中と全身がいかに深く関わっているかということが、この辺りからつながってきています。
バイオフィルムに棲みついている病原菌が、口腔粘膜から毛細血管に侵入することが多くの病気の原因になっているのです。気管を通って肺にも入り込み、誤嚥性肺炎を引き起こしたりします。これらは白血球やリンパ球が撃退するのですが、多量に侵入してくると、間に合わずに体がむしばまれてしまうのです。
具体的には、脳こうそく、心筋こうそく、糖尿病、腎臓病、肺炎、異常出産など、いわゆる生活習慣病や、死亡原因の上位を占める病気の原因であったりするのです。
歯周病とこれらの病気が関連していることは、すでに常識となっていますが、老化やがんへの影響も大変懸念されています。バイオフィルムの除去は、歯ブラシや歯間ブラシによる除去だけでは、難しいのです。
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