23.インプラントと入れ歯の歴史
古代ギリシャには、近代医学の始祖と言われるヒポクラテスがいました。彼は歯科治療にも造詣が深く、歯の埋め込みもしていたのではないとも言われています。
しかし、古代ギリシャやフェニキアでは、権力者が奴隷や部下の歯を抜いて自分の顎(あご)に埋め込んだという記録があります。当時がかなり野蛮な時代であったことが容易に推測されます。
古い時代のインプラントは手術の技術が未熟であり、材料が良いものは無く、不具合も多かったのでしょう。そのためもっと簡単にできる入れ歯が幅を利かせるようになったと推測されています。
抜けた歯をどのようにすれば良いかという試行錯誤はメソポタミア以来5000年以上、行われてきましたが、インプラントは入れ歯とともに主役の座を占めてきました。
そのうちに一番に使われだしたのが入れ歯です。しかし近年の歯科技術の向上により徐々にインプラントが見直されてきたのです。19世紀末になるとインプラントが近代工業の技術力を背景に大きく発展してきました。
インプラントと入れ歯には、古代以来の知られざる大きな歴史があったのです。
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